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事業承継 経営問題の1つとして認識しているが
『何から手をつけていいか分からない』とお考えの事業所代表の方へ!!
事業承継 ことはじめ( No.4333 ) 2025年11月1日
日本経営管理協会
中小企業活性化支援協議会
M&Aスペシャリスト 荒蒔 良和
本日のエッセンス
《 事業再編と会社の終結 》
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こんにちは、荒蒔です。
昨日は、埼玉県さいたま市へ…(笑)
Web会議を1件。
その後、移動し
リアルな打合せを1件。
Web会議は、新型コロナウイルス感染拡大が
小康状態となった今にあっても、世の中的な動き…
当社におきましても例外ではなく、Web会議が
『顔を合わせ、額を突き合わせて』
行う打合せに変わり
徐々に『市民権』を得てきました(笑)。
もちろん、打合せを行うとなれば
その前には、資料の事前確認や
打合せシミュレーション
また終わった後には『議事メモ』の展開など
Web会議と言えども段取りは必要ですが、やはり
『往復の移動時間がない』
といった状況は違います…
そういった意味で、昨今の時間の使い方は
目に見えて、変わってくるようになりました。
そのリアルな打合せ 1件は
埼玉県深谷市へ…
ある不動産開発事業者様の
事業承継に関する打合せに臨みました。
日本の不動産開発事業者における事業承継は
業界構造の変化と経営者の高齢化により
深刻な課題となっています。
中小・地方のデベロッパーでは
創業者依存が強く
後継者不在による廃業や吸収合併が
増加傾向にあります。
背景には、土地取引や許認可
金融調達など、専門性の高いノウハウが
属人化されてしまっており
円滑な事業承継が
困難であることが挙げられます。
また、近年の不動産市場の
変動や環境・ESG対応の必要性が
若手経営者にとって
大きな負担となっているのも事実…
さらに、資産・債務規模が大きいため
相続税や株式評価額の問題もあって
事業承継を困難にしている一面もあります。
国の施策もあって、最近では
M&Aや第三者承継の活用が進みつつあるものの
地域密着型企業では
信頼関係や地域ネットワークの維持が
課題となっています。
こうした状況をふまえ
臨んだ、昨日の打合せ…
昨日の事業者様は、幸いにして
後継者候補となる
お嬢様がいらっしゃるのですが
これまで、別業種に
従事されておられました。
一方で、先般
宅地建物取引業の免許を
取得されたとのこと…
まずは、被承継者となる
現経営者様のお考え、ご意見を
膝を交え、じっくりと伺いました。
【終結の方法にもいろいろある 】
会社の終結方法には、大きく分けると
前向き・発展的な終わらせ方と
後向き・衰退的な終わらせ方があります。
前向き・発展的な終わらせ方とは
事業の拡大を図ることを目的として
今までとは会社の在り方を変えるものです。
M&Aがその典型、具体的には
合併、分割、株式譲渡などがあります。
一方、後向き・衰退的な終わらせ方の典型は
事業不振あるいは後継者がいないという
理由による倒産、破産がそれにあたります。
【進むべき方向性をいつ決めるのか】
会社を終結させる決断をいつするか…
まず、前向き・発展的な終わらせ方の場合
決断するために検討すべき要素には
人材・物資・資金・時間・情報
の5つがあります。
(1)人材
会社を終わらせることによって
人材を、いままで以上に
有効活用できるようになるのか
を検討する必要があります。
(2)物資
有効活用できるモノが手に入るのか
といったことを検討します。
(3)資金
得られる可能性のある利益と
失敗する際のリスクとを
比較して決断する必要があります。
(4)時間
会社を買収することによって
人を育てる時間…
物を調達するための時間…
市場を確保するための時間…
これらを大幅に短縮できる一方で
金を投じるリスクを
天秤にかける必要があります。
(5)情報
M&Aなどによって、事業規模が大きくなり
いままで以上に貴重な情報が入る
可能性がある一方で
規模が大きくなり過ぎ
業界の中で孤立してしまい
かえって情報が入ってこなくなるという
おそれもあります。
一方、後向き・衰退的な終わらせ方の場合
検討すべき要素には
(1)財務状況
(2)キャッシュフロー状況
(3)会社内部の状況
(4)外部環境
の4つがあります。
財務状況では、赤字の大きさや期間が
判断基準となりますが
『黒字倒産』の事例も多いことから
キャッシュフロー状況も
十分に吟味しなければなりません。
会社内部の状況は
社員の士気、経営陣のやる気の見極めをはじめ
経営資源の見直しを行います。
外部環境では
業界の動向、取引先の反応などの見極めを
行う必要があります。
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編 集 後 記
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今日は
『事業再編と会社の終結』
について考えました。
明日は
『事業譲渡』
について見ていきます。
次回も、ぜひご期待ください!!
日本経営管理協会
中小企業活性化支援協議会
M&Aスペシャリスト 荒蒔 良和
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本日のポイント
●会社の終結には
前向きな終わらせ方と後向きな終わらせ方があります。
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